仕事がら
お客様からいろいろな
お話を伺います。
娘さんからは、
高齢になった母親がワガママで困る
おばあちゃんからは、
子供が私を邪魔者扱いする
など
立場変われば
見方も変わります。
それを
貝原益軒(かいばら えきけん)
江戸時代の武士、福岡藩士、儒学者
貝原益軒養生訓では的確に表現している
(巻第八の5)
「 今の世は、
老いて子に養われる人に、
若い時より怒りが多くなり、
欲が深くなって、
子をせめ、人をとがめて、
晩節の節度を保つことができずに、
心を乱す人が多い 」
なるほど
ズバリです!!
しかし、同時に子の対応にも
言及している
「 子は、そういうものだと思って、
父母が怒らないように、日頃から気を使い
慎重になるべきだ。父母を怒らせることは
子として不孝である。」
そして、そこに兄弟、兄弟の嫁、お金が絡んだら
目も当てられない、収拾がつかず
殺傷沙汰か
裁判沙汰、まさに骨肉の争い
生きにくいのは江戸時代も平成も同じですね
歳を重ねて穏やかに過ごせる人
晩節を汚す人
の違いとは
この老いて乱れる人というのは
ひとつには、子に養われるというところに起因するかも
「人生の幸福は、後半にあり」
老いの豊かさを支えるのは、
① 生活費
② 健康
③ 生きがい
親にしてみれば
いつまでたっても子供は子供
自分が育てた。
子が親の面倒を見るのは当たり前。
子にしてみれば
今の生活は、私が面倒を見ている
感謝して大人しく暮らしてほしい。
お互いに、
やってやった
やってやっとる
子育てを恩に着せ、
その分返せ!と吠える親
老後の面倒を過剰な義務、不当要求
と思う子
もしくは、何もしない出来ない子達
見て見ぬふり
あさましい関係
老いても生活費を自分で確保出来ることが
実は心の平穏にとって重要なのかもしれません。
高齢者が健康で働ける環境整備、社会が
必要と思います。