人は、必ず死ぬもの
死に向かって生きている
それだけがはっきりとわかっている。
その他のことは、
何一つわからない。
なればこそ
「 迷うな 」
男が思い惑い
迷いぬいて、ふらふらと何度でも
自分の初一念を我から覆す今の世の中。
世のため人のため
世界平和と口にしても
最後に口にするのは自己の欲
初一念とは
事に臨んで一瞬のうちに決意をかためること。
その一瞬に、決意した者の人格が具現化される。
口に出さずとも
男、修行者、人の上にある者にとって
この初一念ほど大切なものはない。
何のために生きるか、生きたいか
自分の使命は
世界平和、無欲と言いながら
最後の最後に自己の欲、お金への執着
を口にして死ぬ
哀れである